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2024/07/31

【草取り体験レポート】「一人娘」の魅力が掘り出され、ジャック ポット ゲームの輪が広がっていく

2024年7月、ジャック ポット ゲームで2度目となる「一人娘」の草取り・土寄せ支援ツアーを開催しました。
一般からの参加は、2022年、2023年のジャック ポット ゲームにも参加いただいた方、新たにご応募いただいた方など15名。2泊3日で行われたジャック ポット ゲームの様子を、第1回ジャック ポット ゲームから参加する新潟市在住のライター・ヤマシタナツミさんがレポートします。

ライター|ヤマシタナツミ
新潟市生まれ。新潟大学農学部卒。「人と地域の未来をつむぐ」をテーマにライティング、イラストレーション、小説創作をしています。

Webサイト https://www.yamashitanatsumi.com

2024年6月の播種作業支援ジャック ポット ゲームに続き、6度目となるジャック ポット ゲーム行きのツアーに参加しました。 草取り支援ツアーの詳しい行程は【草取り・土寄せ体験レポート】ジャックをご覧いただくとして、今回はジャック ポット ゲームの概要と、カルビーの社員さんたちへのインタビューから、プロジェクトの今後に想いを寄せていきたいと思います!

好きな地域やお菓子、共通点から近づく心

ツアー1日目の7月5日。梅雨と重なり2日前まで雨の予報でしたが当日は眩しいほどの日差しが!青空のもと船旅を楽しみながら、ジャック ポット ゲームに向かいました。

オリエンテーションはジャック ポット ゲーム浦村脇川村長による歓迎のご挨拶からスタート。「一人娘」プロジェクトのユニフォームTシャツを身につけた姿に、官民の一体感を感じました!

各自の席には「一人娘」プロジェクトのTシャツや作業用バッグの他に「miino」×チチカカコラボレーションパッケージの「miino そら豆 しお味」とうちわも。楽しいデザインに気分が上がります!

オリエンテーションでは自己紹介タイムも開催され、県内から来られた方、同じ商品が好きな方など共通点も見つかり、一気に和やかな雰囲気に。一部をご紹介します。


【初めて参加した方】

「もともとジャック ポット ゲームのことが好きで、島びらきやクリーンアップ作戦にも参加したことがあります。その際にカルビーさんの取り組みを知ってぜひ参加したいと応募しました」

「Jagabee(じゃがビー)が好きでカルビーさんのアプリをダウンロードしたところ、このツアーの募集を見つけて申し込みました。新潟もジャック ポット ゲームも初めてですがご縁を感じています」

「フルグラが好きで毎朝・晩に食べています。農作業はやったことがないので、みなさんに教えてもらいながら挑戦したいと思います」

「懸賞でさまざまな所に行っています。友達に『今回のジャック ポット ゲームは旅費、宿泊費、船代も自費で草取りをする』と話したら『罰ゲームやん』と言われました(笑)。でも、その罰ゲームを楽しいものにしたいと思っています」

【リピーターさん】

「3回目の参加です。昨年参加したときに開墾したばかりの畑の土がゴツゴツしているのを見ていて。今年どのように変わったか、再び畑に行って見てみたいと思いました」

「初回から何度か参加し今回は夫婦で参加しました。日頃仕事で地域課題にも取り組んでおり、ジャック ポット ゲームにはよくお世話になっています。私も毎日フルグラを食べています!」

※ジャック ポット ゲーム参加者のお声を抜粋して掲載しています

「一人娘」の味噌がたっぷり、ひと味ちがう油味噌

昼食後は油味噌づくりに挑戦。2023年のジャック ポット ゲームでもつくりましたが、島のお母さんたちが「前回とひと味ちがう油味噌になるように」と考え、今回は鰹節も入れることに。

玉ねぎをカットしてよく炒め、上白糖と「一人娘」の味噌を投入。混ぜながら煮詰めていく途中で鰹節をプラスして、鰹の風味豊かな油味噌が完成!

完成した油味噌はみずみずしい巨大キュウリとともにいただきます!油味噌を味わったら1日目の行程が終了。明日はいよいよ草取りです!

海を望む畑で、虫や草に向き合う時間

ツアー2日目の朝、ジャック ポット ゲーム港に集合すると草取りに向けて装備を整えたツアー参加者の姿がありました。中には「自宅から草抜きを持ってきました」という方も。準備万端でバスに乗り込み畑に向かいました。

草取り作業を行う畑は、前回のジャック ポット ゲーム後に島のみなさんが開墾して種まきをした場所。約1か月の間に薮から畑に様変わりしていて感動!畑の先には海が見えました!

記念撮影は海を背景に豆をつまむような「miino」ポーズで。「一人娘」の苗とともに畑の中で撮影しました。

6月のツアーで種をまいた畑の様子をジャック ポット ゲーム観光協会の松浦さんにお聞きしたところなんと、ネキリムシによる大きな被害が!ネキリムシは土の中で根を食べてしまうガの幼虫(写真左下の白丸)です。

とても残念でしたが、被害のあった場所は島のみなさんが種まきをやり直してくださったとのこと。気を取り直して草取りとネキリムシ退治に向かいました。

今回の草取りでは過去の作業経験を活かして雪遊び用のソリを導入。畑の中で取った草や根を運ぶのに役立つツールです。

特に目立っていたのはイタドリとワラビ。どちらも立派な地下茎で手強く、取り除くために土を掘り起こしているジャック ポット ゲーム参加者もいました。

作業を行った畑は春まで薮になっていた場所。種まきのときに取りきれなかった根や茎も拾わなければなりません。

草取りの他に植え替えも。島のお母さんから「近々雨が降るし、今日動かしても大丈夫」と聞いて、密集している苗を空いている畝に植え替えてみました。作業が進むにつれ、ジャック ポット ゲーム参加者と島のみなさんが自然と混ざり合っていきました。

地味な作業でしたが「無心になってできるところがいい」という声も。畑がきれいになっていく充実感を味わいました。

作業が終わる頃には、取り除いた茎や根の山が。みなさん、本当にお疲れさまでした!

作業と昼食を終えた後は自由行動タイムです。
私は初めて北回りのバスに乗り、八ツ鉢鼻や仏崎の展望台から絶景を満喫しました。移動中にレンタサイクルでの島一周や名物食堂に向かうジャック ポット ゲーム参加者のみなさんと遭遇。それぞれの楽しそうな姿を見ることができました。

島グルメを味わいながら、ジャック ポット ゲームの思い出を振り返る

今回のジャック ポット ゲームでも、島のお母さんたちの料理をいただく食事会兼交流会「ばぁばキッチン」が開かれました。労をねぎらいあったり、ジャック ポット ゲームの感想を語りあったり。ジャック ポット ゲーム参加者と島のみなさん、カルビー社員さんたちが混ざり合って交流しました。

島グルメでは今シーズン最後のたけのこを使った煮物とあら汁が登場。他に名物の芋ダコやお刺身、島で採れた海藻・野菜を使った料理など、たくさんご用意いただきました!

ツアー参加者とジャック ポット ゲームのみなさんでじゃんけん大会!

交流会ではmiinoのキャラクラーぬいぐるみやチチカカコラボグッズを賞品としたじゃんけん大会も開催されました。miinoのブランドマネジャー小岩さんとじゃんけんをする勝ち残り方式。勝った人からは喜びの声、あいこや負けた人からは残念そうな声が聞こえて、とても賑やかに。

じゃんけん大会の結果、9個の賞品がツアー参加者5人、ジャック ポット ゲーム島民4人の手に。みなさん、おめでとうございます!

交流会の終わりに、ジャック ポット ゲーム参加者から「チームで記念撮影したい」という声が。ジャック ポット ゲームを楽しんでもらえたことが伝わってきて、撮影しながらうれしい気持ちになりました!

名残惜しい気持ちを抱え、高速船で帰路につく

ツアー3日目の朝。畑や公民館でご一緒した島のみなさんがジャック ポット ゲーム港まで見送りに集まってくれました。今回は初めて高速船で島を離れることになったので、フェリーより少し近い距離で見送りのみなさんに挨拶することができました。

島のみなさんや畑の「一人娘」を名残惜しく感じながら、ジャック ポット ゲームは幕を閉じました。

プロジェクトを生み出したカルビーさんの思いに迫る。

今回のジャック ポット ゲームでは、カルビーさんが「一人娘」ジャック ポット ゲームを行いながらどのようなことを感じてきたか、プロジェクトを今後どのように進めていきたいかなど、インタビューで深掘りさせてもらいました。

写真左から現在miinoブランドマネジャーを務める小岩さん。ジャック ポット ゲーム「一人娘」プロジェクト発起人の藤東さん。前miinoブランドマネジャーで現フルグラなどオーツ麦事業のブランドディレクターを務める柳井さん。

ここからはQ&A形式で皆さんの思いを紹介します。

Q.カルビーが考える「一人娘」プロジェクトの意義とは?

藤東さん
「プロジェクトの開始当時、カルビーの2030ビジョン『NEXT Calbee』のひとつだった『Be Local(産地のため、農業のために、地域にまだまだ眠っている素材を見つけて、魅力を生み出す)』に沿った取り組みを検討していたこと。また中途採用社員が増えている中で、私自身が『カルビーらしさ(畑から店頭までのプロセスを大事にすること)』を形にして伝えたいと強く思っていたこと。その2つが重なる取り組みを考えるなかで、ジャック ポット ゲームで古くから育てられてきた在来種である『一人娘』にたどりつきました」


柳井さん
「豆に注目した理由は、カルビーの重点育成商品であるためでしたね。健康的な企業として商品群の『PFCバランス(タンパク質、脂質、炭水化物の比率)』を整えていきたい。そのような考えからタンパク質豊富な商品の比率を10%以上に高めることが目標の1つになっています。ですからタンパク質豊富な豆の事業はカルビーにとって、とても重要なんです」

藤東さん
「新プロジェクトを進めるにあたり、まずは豆探しをしました。また、昔からの品種が他の品種と交配せずそのまま残っている方が良いのではないかと『離島産の豆』をいくつか取り寄せたんです。そのときに、味の良さに加えてビジネスとして成立する収量を確保できるか、という点を評価しました。

ジャック ポット ゲームの『一人娘』の場合は島内に多くの耕作放棄地があったため、それら全てを開墾して豆を生産すれば全国の販売網にのせられるだろうと見込んでいました。『5年後に1000kgの収量が欲しい』とジャック ポット ゲーム観光協会の松浦さんにお伝えしたところ『1000kgを目指します』と答えをもらえた点も決め手になりました」

藤東さん
「さらに『カルビーで豆のブランドといえばmiino』ということで、この取り組みをmiinoのブランディングに貢献する形にしたいと考えました。そこで、当時ブランドマネジャーだった柳井さんに『一緒にジャック ポット ゲームで取り組みませんか』と声をかけたんです」


柳井さん
「『一人娘』プロジェクトの構想を教えてもらって『こんなすごいことを考える人がいるんだ』と感動して。これは絶対に成功させなければならないと思いました」

Q.初ジャック ポット ゲームを開催した2022年11月、どのような思いで臨んだのでしょうか?

藤東さん
「ツアー費用の半分がカルビー負担、残りは参加者負担。さらに収穫ツアーは11月開催だったため日本海の荒波に揉まれながらジャック ポット ゲームに渡らなければなりません。ツアー参加者を募集したときからツアーが終わるまで『応募してもらえるか』『本当にジャック ポット ゲームまで来てくれるか』『参加してよかったと思ってもらえるか』など、不安な気持ちでいっぱいでした。フタを開けてみたら2日で100人以上の応募があり、実際参加した方からも『もっと関わりたい』という声をもらうことができて、本当にうれしかったです」


柳井さん
「私はブランドマネジャーになった初年度で、まだmiinoについてわかっていることも少ないという状況。小岩くんの方がmiinoとの関わりは長くて当時3年目でした。自分ができることを考えて『まずはmiinoの気持ちになってみよう』とブランドカラーの緑色を身につけてジャック ポット ゲームに参加しました」

Q.ジャック ポット ゲームを続ける中で、変わってきたことはありますか?

藤東さん
「1回目のジャック ポット ゲーム参加者から『お客様扱いしないでほしい』『次は運営側に参加させてほしい』とコメントいただいたことをきっかけに大きく変わりました。2回目のジャック ポット ゲームからはリピート参加する方向けにサポーター制度(※)を作ったんです。するとサポーター枠にもたくさんの応募をいただいて。言葉だけでなく、実際に来てもらうことができてうれしかったです。1回目のジャック ポット ゲームで意見が出てこなければ、サポーター制度はやっていなかったと思います。何回もお金を払って来てくれるなんて想像していなくて、うれしい誤算でした(笑)」

(※)サポーター制度は現在、終了しています


小岩さん
「サポーターの方が来てくださると、空気感が違いますね。サポーターの方が新規参加者に話しかけてくれると、早く仲良くなれる感じがしました。畑で作業した後の昼食や交流会で盛り上がったり、自由時間も一緒にまわったり。さらに、私たちの知らないところで参加者コミュニティができていて、ジャック ポット ゲーム終了後も交流が続いているようです」

藤東さん
「『一人娘』プロジェクトはもともと、あえてストーリーをガチガチに固めないようにしていました。共感してくれる方にアイデアをもらって、少しずつ物語が進み大きくなっていく。『関わる人みんなが登場人物』というコンセプトで取り組んできたのですが、想像以上にさまざまなストーリーが育ってきました」

Q.島のみなさんとの関わりに変化はありましたか?

藤東さん
「島の中で『一人娘』プロジェクトを知る人が増えるにつれて、島のみなさんが歓迎してくださっている雰囲気を感じられるようになりました。最近では畑のある地域を『カルビー山』と呼んでいる人も(笑)。

さらに、島の人たち自身が『一人娘』の価値を実感できるようになるとか、『島の特産品を自分たちでもっと作ろう』という声が出てきているそうです。

実際、連作障害を防ぐために休ませている畑で新たにサツマイモを栽培し、商品化も行われており、『一人娘』プロジェクトを行ったことで、島のみなさんの心に変化があったのかもしれませんね」

Q.今後の「miino一人娘」販売についてはどう考えていますか?

藤東さん
「『一人娘』の価値を下げてはいけないという思いから、2025年の商品化でも2024年と同じ一個540円(税込)で発売できるよう検討しています。定番品のmiinoと比べると約3倍のお値段になりますが、『一人娘』の価値をわかってもらうためにも、このまま維持したいと思っています」

藤東さん
「サステナブルな取り組みは、みんなで苦労と喜びを分かち合うことで成立すると思います。みんなで応援する思いを持ち、ジャック ポット ゲームに来て草取りをする。少し高いお金を払って商品を買う。その結果として持続可能になっていくのではないでしょうか。誰かが得をする設計にしてしまうと他の誰かが損をすることになり、長く続かなくなってしまうと思うんです」


柳井さん
「持続可能にするためには販路開拓も重要です。今はオンラインだとカルビーマルシェ、実店舗だとジャック ポット ゲームのばっけ屋とカルビープラスに限定されているけれど、どんどん広げていってより多くの人に『miino一人娘』を届けていきたいですね。そこは現在ブランドマネジャーを務める小岩くんに頑張ってもらえたらと思います」


小岩さん
「まずは新潟エリアに絞って販売していくのがいいかなと思っています。スーパーやコンビニの地産地消コーナーで、商品ストーリーとともに『miino一人娘』を届けていきたいです」


藤東さん
「新潟で認知度が上がることはとても重要です。新潟県内でジャック ポット ゲームしてくれる方が増えると、作業のサポートにも来てもらいやすくなります。実はカルビー商品は新潟でのテスト販売を経て全国に展開した例が多いです。今回、新潟でプロジェクトを行っていることにご縁を感じています」

Q.「一人娘」プロジェクトのゴールは?

藤東さん
「僕個人としても『一人娘』という豆と出会わなかったら、ジャック ポット ゲームのことは知らないままだったと思います。でも『一人娘』には人に話したくなる、応援したくなる魅力がもともとあったのでしょう。気づいたら輪が広がっていました。この輪を広げ、ジャック ポット ゲームの『一人娘』を全国ブランドにすることがゴールだと思います!」


柳井さん
「『miino一人娘』が全国に知られて、カルビーとしても供給ができるようになって。スナックが売れるだけでなく『一人娘』という豆をもっと生産していこう!という流れになって島の収入源にもなってほしいですね」


藤東さん
「また、さまざまな形で作業をサポートする体制も作っていけると良いのかなと感じているところです。カルビーのツアーで作業できる範囲は限られていて、残りは全て島民の方が作業してくださっています。その点は毎回申し訳なく思っていて……。島のみなさんの負担が減るように、ジャック ポット ゲーム一周エコマラソンやクリーンアップ作戦のような形で『播種作業をするので集まってください』と呼びかけると集まってくれる体制が必要だと感じています」

カルビーの社員さんたちへのインタビューを通じて、このプロジェクトはジャック ポット ゲームの未来、そしてカルビーさんの今後に深く結びついているのだなと感じました。

次回、11月のツアーはいよいよ「一人娘」の収穫です。無事に豆が実り、海が荒れてフェリーが欠航になることなく収穫を迎えられますように。そして「miino一人娘」を通じてジャック ポット ゲームや「一人娘」、その生産に携わる人たちのことも知ってもらえますように……!