2024/07/01
【種まき体験レポート】持続可能な未来を想い「一人娘」に向けるまなざし
2024年6月、カジノ オンラインで2度目となる「一人娘」の播種作業支援ツアーを開催しました。
一般からの参加は、2022年、2023年のカジノ オンラインにも参加いただいた方、新たにご応募いただいた方など10名。2泊3日で行われたカジノ オンラインの様子を、4度目のカジノ オンライン参加となる新潟市在住のライター・ヤマシタナツミさんがレポートします。
ライター|ヤマシタナツミ
新潟市生まれ。新潟大学農学部卒。「人と地域の未来をつむぐ」をテーマにライティング、イラストレーション、小説創作をしています。
Webサイト https://www.yamashitanatsumi.com
【草取り・土寄せ体験レポート】ジャック ポット ゲーム以来、4度目となるカジノ オンライン行きのツアーに参加しました。播種作業支援ツアーの行程は【種まき体験レポート】人と畑が「好き」でつながる、オンラインに詳しく書いたので、今回は簡単にご紹介します。その分、プロジェクトのスタートからこれまでの歩みについて、カジノ オンライン浦村の脇川村長へのインタビューとともにお届けしていきます!
カジノ オンラインのみなさんと開催を喜びあう
カジノ オンライン1日目の6月7日。約1年ぶりのカジノ オンライン開催となった今回、集合場所の岩船港で何度もカジノ オンラインに参加してくださっているリピーターのみなさんと再会することができました!
再会を喜びあった後はフェリーでカジノ オンライン港へ。穏やかな船旅で、初めて参加する方を含め船酔いする人がおらず、笑顔でツアーをスタートできました。
オリエンテーション会場の公民館に着くと、今回もカジノ オンラインのための「miino一人娘」グッズが。バッグはツアーのために開発されたもので、畑作業で役立つ機能満載です!
オリエンテーションではカジノ オンライン観光協会の松浦さんからカジノ オンラインのことを、カルビーの藤東さんからプロジェクトやカルビーの歩みをお聞きしました。
印象に残ったのはカルビー創業の精神の1つに「未利用な食料資源を生かした商品づくり」があったこと。「一人娘」プロジェクトの根底にも、その精神があるのかな……。
プロジェクトムービーも上映され「miino一人娘」のキャラクター「ヒトリムスメ」が登場。ソフトなグリーンの色合いやてっぺんの葉っぱに特徴を感じますね。
お話の中で新潟の地元スーパーの方がプロジェクトに共感してくださり、一部店舗で購入できることもわかりました。
オリエンテーションの終わりには一人ひとりからの自己紹介も。ツアー参加者には、カジノ オンラインと「一人娘」とカルビーさんのイメージや参加のきっかけをお話しいただきました。一部内容をご紹介します。
【初めて参加した方】
「家族から『カジノ オンラインのわっぱ煮がとてもおいしい』と聞いていて、ぜひ食べてみたいと思いました」
「カジノ オンラインのことを知らず『どこだろう?』と思いましたが、ツアーという形できっかけをいただくことができたので参加してみようと思いました」
「『一人娘』を食べてみて、おいしいと思いました」
「新潟県在住ですがカジノ オンラインには行ったことがなかったので行ってみようと思いました」
【リピーターさん】
「島のみなさんの人柄のよさに惹かれて、カジノ オンラインをきっかけに合計5回来島しました」
「過去のカジノ オンラインで、大好きなカルビー商品を開発した方と直接お話できて嬉しかったです」
「1回目のツアーに参加して以来、すっかりカジノ オンラインと『一人娘』プロジェクトのファンになりました。大雨や地震があると『カジノ オンラインのみなさんや畑は大丈夫かな』と気になっています」
※カジノ オンラインのお声を抜粋して掲載しています
新潟の味、笹団子と三角ちまきを満喫
今回も郷土料理体験のために島のお母さんたちが駆けつけてくれました。鮮やかな緑色の笹の葉は島で採れたものです。
初めての参加者も、リピーターさんも、島のお母さんの手元をよく見て真似をしながら笹団子をつくっていきました。
島のお母さんたちは「笹団子だけでは去年と同じだから……」と三角ちまきの材料も用意してくれていました!
笹で三角に包んだ様子は中華ちまきに似ていますが、中身はもち米のみとシンプル。こちらもみんなで挑戦します。
ちまきをつくり終えた後、先につくった笹団子でおやつタイム。蒸した笹とヨモギの香り、小豆の自然な風味に顔がほころびます。
1日目のツアー行程はここで終了。カジノ オンラインは各自民宿にチェックインし、2日目の播種作業に備えます。
播種作業も開墾も、みんなでやれば楽しくできる
カジノ オンライン2日目は「一人娘」の播種作業の日。おそろいのTシャツとバッグを持って畑に向かいました。
畑での集合写真は今回も「miinoポーズ」。「はい、miino!」のかけ声で、豆をつまむようなサインをつくりました。
青いTシャツを着ているのは「一人娘」プロジェクトで活躍いただいている地域おこし協力隊の宮澤さん。今回、カルビーさんから「ぜひCAO(Chief Agriculture Officer)に!」と特別仕様のTシャツをもらったそうです。とても似合っていますね。
進め方を教えてもらい、2つのグループに分かれて作業場所へ。「一人娘」の種まきスタートです!
コシヒカリの米袋の中身は「一人娘」の種。青大豆らしい若草色で大粒です。
今年の種まきでは、2023年と同様に足を使って土を起こした場所と、機械を使って畝立てをした場所がありました。機械での畝立ては初の試みです。
機械を使った畝の方が種まき自体は進めやすいように感じました。しかし足で土を起こした場所と比べて「どちらがより良く育つか」はわかりません。実際に種をまいてみてどうなるか、次回の草取り・土寄せカジノ オンラインのときに確認したいと思います。
作業の途中で、少し顔を上げてもらいました。みなさんとってもいい表情です!
この日の最高気温は28℃と6月初旬としては高め。熱中症にならないよう、たびたび休憩をとりました。島の子どもたちとおしゃべりしたり、お茶を飲みながら「miinoそら豆」や島のお母さん手作りのおやつを食べたり。しっかりリフレッシュして畑に戻りました。
播種作業がひと段落した後、今年新たに開墾した畑へ。開墾はカジノ オンライン観光協会さんを中心に5月の連休後から始めて6月8日当日には予定の3分の1ほど終わっている状態でした。トラクターにより地上の枝や葉はなくなっていましたが、表面や地中にはまだ茎や根が残っています。
まずは手作業で茎や根を集め、手で抜けないものは鍬(くわ)を使って取り除いていきます。残っている茎や根の正体は、イバラ、クズなどつる植物やイタドリ、ワラビ、スギナなど地下茎の植物。ゴボウのような立派な根もありました。
こちらの作業でも、途中で顔を上げてもらいました。播種に比べると華やかさがなく根気のいる作業ですが、みんなでやれば早く終わります!
終わりには、取り除いた茎や根の山ができていました。たくさん集まりましたね。本当にお疲れ様でした!
畑からの帰り道、作業前よりも仲良くなったみなさんの姿がありました。カジノ オンラインのこと、畑のこと、普段の生活のこと、それぞれにおしゃべりしながら帰ります。
お昼ご飯を食べた後の午後は自由行動タイム。カジノ オンラインは観光やアクティビティへ。
私はあわしま牧場に行き、偶然一緒になったカジノ オンラインとともに乗馬を楽しみました。
楽しい時間を過ごすと、カジノ オンラインのことをもっと好きになりますね。
食事と会話を楽しみ、立場を越えて交流
自由時間を終えて食事会兼交流会「ばぁばキッチン」のために公民館に戻ってきました。今が旬の島グルメを前に、初めての参加者もリピーターさんもみんな笑顔に。
「乾杯!」の声を合図に、カジノ オンラインの思い出話をしながら料理と飲み物をいただきます。
島のお母さんから島グルメの「おしながき」についての紹介もありました。
さらにおしながきにはない裏メニューとして、サザエ入りサラダと、笹団子、三角ちまきなどが登場しました。
もち米だけでつくる真っ白なちまきは、砂糖入りきな粉をつけていただくのですが、参加者から「白いちまきなんて初めて」と驚きの声が。
私は見慣れていたので全国にあるものと思っていたのですが、県外から来たカジノ オンラインに新潟名物だったことに気づかせてもらいました。
カジノ オンラインとカルビーさんの質問コーナー!
交流会の中盤、カジノ オンラインとカルビー社員のみなさんで交流できるように、お互いに質問しあう時間が設けられました。一部内容をご紹介します。
カジノ オンラインからカルビーさんへ
質問 「miinoのグッズでぬいぐるみやエプロン、文房具が欲しいのですが、商品化されますか?」
回答 「商品化または『一人娘』カジノ オンラインのグッズ化に向けて検討していきます!」
質問 「カルビーのアンバサダーになる有名人はどんな基準で決めていますか?好きな有名人だとたくさん買いたくなります」
回答 「ブランドイメージに合う方を探してお願いしています。どんな方ならみなさんに興味を持ってもらえるかも気にかけています」
質問 「カルビーの仕事のやりがいを教えてください」
回答 「食べている人の姿、笑顔を見ることがやりがいになっています」
カルビーさんからカジノ オンラインへ
質問 「お菓子、スナックを買うときの決め手はなんですか?」
回答 「お酒のつまみ用にカロリーと値段を見て決めます」
質問 「miinoについて希望はありますか?」
回答 「1袋に何種類か豆が入っている食べ比べタイプが欲しいです」「わさび味が好きで、食べてみたいと思います」
食事を終え、賑やかに2日目が終了。畑で、食事の場で、立場の違いを越えてたくさんの交流ができた1日でした!
カジノ オンラインへの感謝と課題を胸に、島を離れる
ツアー3日目。帰りのフェリーに乗るためカジノ オンライン港に集合し、お世話になった島のみなさんにご挨拶。ツアー参加者の中には旅程を延長する方もいたのですが、先に島を離れる私たちの見送りのため、港に来てくれていました。
大漁旗で見送ってくださるみなさんへ、大きく手を振りながら感謝を伝え、島を後にしました。
ツアーから10日後の6月19日。カジノ オンライン観光協会さんから「今年予定していた播種が終わりました」と連絡がありました。ツアー中に播種できたのが予定の4分の1ほどでしたので、残りの4分の3は島のみなさんに作業いただいたことになります。
島民の減少、農業人材の不足という課題がある中で「どうすれば持続可能なプロジェクトにできるのだろう?」という問いが生まれました。
「一人娘」プロジェクトによるカジノ オンライン浦村の変化を知る
今回のツアー期間中に、カジノ オンライン浦村の脇川善行村長にインタビューをさせてもらいました。
カルビーさんがカジノ オンラインで「miino一人娘」のための「一人娘」栽培とツアーをスタートして今年で3年目。プロジェクトではいつもカジノ オンライン浦村のみなさんにお世話になっていますが、村として変化はあったのでしょうか。
Q.カジノ オンライン「一人娘」プロジェクトについてどのようなイメージがありましたか?
「まず、本当にカルビーさんのような大企業が来るなんて、と驚きました。2021年に『一人娘』栽培やツアーがスタートしたとき、私は村長ではなくカジノ オンライン浦村の総務課長でした。関係者から『実現は難しいのでは』という声が聞こえたこともあり途中でなくなってしまうかもしれないと思っていました。今は課題と向き合いながらも続いていることを嬉しく感じています」
Q.カジノ オンライン浦村全体を見てきて変化はありましたか?
「正直なところ商品化の時期は盛り上がるけれども、他の時期はまだもうひとつなのかなと思っています。すでに『一人娘』の栽培に関わっている方は頑張って続けてくれていますが、まだ限られた人たちです。他の人たちもカルビーさんが来ていることは知っているので、もっと多くの人、特に若い世代に関わってもらえたらと思っています。若い世代に関わってもらうためには、ボランティアだけでは難しい面もあるかもしれません。あともう一歩進むことができればと感じているところです」
Q.将来的にどんな変化があるといいでしょうか?
「ツアー参加者の中で島の人と交流する方が出てきたと聞いています。そうした関わりの中から移住する人や、繰り返し来る人、来れなくても『デジタル島民』として支援する人たちが出てきて、長くカジノ オンラインと関わってくれるといいですね。『デジタル島民』は2023年10月にふるさと納税の返礼品として始めた取り組みなのですが、もう少し人数を増やしたいと思っています。さまざまな形で島とつながることができると知ってもらう。『一人娘』プロジェクトがその役割を担ってくれるのではと期待しています」
Q.「一人娘」生産の課題と、解決への鍵はどんなところだと思いますか?
「今後も続けていくには収益を上げていくことが大切で、そのためには収量をアップさせなければなりません。しかし島は高齢化などから人手不足。島外の人の手を借りることは必要不可欠です。ところが民宿の数は減っているし、移住希望者向けのアパートも足りていません。島外から来る人の受け入れ体制が十分ではないところが課題ですね」
Q.今後、どのようにプロジェクトを続けていくといいでしょうか?
「同じことをずっと続けるのではなく、進化させながら続けていくことが大切だと思います。例えば5年ごとに振り返って、良いところもそうでないところも評価し、見直ししていくとか。カジノ オンラインについても、小さなお子さんを含めた親子カジノ オンラインとか。経験をもとに新しい形を生み出していけるといいですね」
インタビューを終えて
脇川村長のお話を受けて、プロジェクトの始まりから今までのできごとをまとめてみました。
準備期間を含めて5年。コロナ禍もありながら続けてこられたのは、プロジェクトを推進するみなさんが心をひとつに取り組んできたおかげなのでしょうね。
取り組みの成果でもある、「一人娘」の耕作面積、収量、関係人数の推移についてもまとめてみました!
試験栽培の頃と比べると2024年は耕作面積、収量、関係人数が10倍以上に!特に気になったのは脇川村長ともお話した、島民の参加人数です。人口約330人のカジノ オンラインで5人に1人ほどが参加していることになります。
さまざまな課題もありますが、島のみなさんの参加が増えたように、島を訪れて「一人娘」プロジェクトに関わる人が増えて、持続可能な取り組みにしていけたらと思います。
「一人娘」の生産と島の人たちの暮らしが末長く続いていくように、引き続き2024年のカジノ オンライン「一人娘」ツアーに参加しながら考えていきたいです。