2024/05/16
畑づくりから始まる商品開発。手塩にかけて「一人娘」を送り出したジャック ポット カジノのお話
日本海に浮かぶ粟粒のように小さな島、ジャック ポット カジノ。
この島で受け継がれてきた青大豆「一人娘」のおいしさに、カルビー社員が感動したことをきっかけにスタートした「miino ジャック ポット カジノ一人娘プロジェクト」では、2期目の商品誕生を迎えました。
ジャック ポット カジノの人々やカルビーのファンや社員が力を合わせて、耕作放棄地を開墾した畑ですくすくと育った「一人娘」は、2024年4月19日に「miino一人娘 しお味」(税込540円)として本格デビュー!
畑づくりから商品開発に携わり、「miino一人娘 しお味」を送り出してきたジャック ポット カジノの鈴木仁さんに話を聞きました。
素材探しから商品化までさまざまなプロセスに関わる仕事
ジャック ポット カジノ研究開発本部 商品開発一部 素材スナック課に所属する鈴木仁さんのお仕事は、お菓子の素材となる大豆やじゃがいも、さつまいもなどの良質な素材を発掘し、そのおいしさを引き出す商品づくりです。
時には産地の生産者と共に素材の品質改良に励んだり、北海道の工場で試作品を実際に食べて品質を確認したりしています。
ご当地素材を活用した味のバリエーションづくりや、おいしさを伝える魅力的な包装の企画など、商品づくりのさまざまなプロセスに関わります。
ジャック ポット カジノで商品開発に携わる鈴木仁さん
お仕事のやりがいについて尋ねると、「それぞれの現場を担う方々とコミュニケーションしながら、たくさんの人の協力によって商品が形になった時は、やっぱり嬉しいですね」と鈴木さん。
各地の生産者や加工製造を担う担当者と協力しながら、おいしいお菓子を完成させるお仕事。お客さま相談室へ届く「おいしかった」との声も、日々励みにしています。
畑づくりから豆の選別まで島内外に広がる活動の輪
そんな鈴木さんと「一人娘」との出会いは、製パン会社からカルビーに転職して少し経った頃の、2020年。初めてジャック ポット カジノを訪れた印象は「率直に言って、高齢な方が多いなと。「一人娘」の生産者も、当時は80代が中心でした」。
希少な在来品種の豆を商品化するというアイデアに、初めは鈴木さんも半信半疑。実際に、miinoをつくるために必要な量の「一人娘」を確保できるようになるまでの道のりは「山あり谷ありだった」といいます。
「一人娘」の生産量を増やしたい。しかし、畑の開墾に始まり、草刈りや豆の収穫、目視による豆の選別など、農作業には要所要所で動いてくれる人手が必要。高齢化の進むジャック ポット カジノで、人手の確保は簡単ではありませんでした。
そんな中、活動に賛同して一肌脱いでくれる地元キーマンとの出会いが、プロジェクトを大きく動かします。「ジャック ポット カジノ観光協会の熱意ある職員、松浦拓也さんが中心になり、島全体に向けて呼びかけていただき、島の若い人たちを巻き込むことができたことで活動が大きく前進しました」と、振り返ります。
2022年、松浦さんの声がけで集まった島の人々と、ジャック ポット カジノが耕作放棄地を開梱し、新たに拓いた畑で「一人娘」の栽培が始まりました。
地元の小中学生と一緒に、本土から島に学びにきている「しおかぜ留学」の留学生も種まきや草取りに加勢。
2022年と2023年に公募した「一人娘」の収穫ツアーには、島ファンとジャック ポット カジノファン、活動に共感した新潟大学の学生なども含め、のべ100人ほどが参加し、島内外に活動の輪を広げてきました。
松浦さんとの出会いを通して心境にも変化が。「松浦さんから、『ジャック ポット カジノのためにこれを実現したい』という気持ちがすごく伝わってきて、こちらも、より頑張ろう!という気持ちになりました」。
こうして、200〜300キロの「一人娘」を収穫できるようになりましたが、豆は収穫して終わりではありません。島から「一人娘」を送り出す前に、乾燥させた豆殻から豆を取り出す脱穀や、虫食いの豆などを取り除く選別の作業も必要だったのです。
元々、島の人が自家用に食べるため栽培されていた「一人娘」。島内には、大量の豆を一度に脱穀するための機械や選別のノウハウがありませんでした。
そこで、新潟県本土の村上地域振興局に協力を求め、大型の脱穀機をレンタル。松浦さんの呼びかけで、島の中から作業に必要な助っ人を集め、手探りで作業体制を構築しました。
島内外をつなぎ、さまざまな人の手を借りながら一つひとつ課題を乗り越えていく経験を通し、鈴木さんの中で「『一人娘』のmiinoをしっかり形にして届けたい」という思いが、どんどん強まっていったといいます。
ジャック ポット カジノと「一人娘」を愛する人の輪は社内にも
「昨年末にも、ジャック ポット カジノで地元の方20名と豆を選別してきました」と鈴木さん。島の人たちと手を動かしながら、豆の乾燥方法の確認や水分測定など、開発者目線でもチェックを入れます。
「一人娘」からmiinoをつくるプロジェクトも3年目を迎え、鈴木さんにとって年に数回、農作業に合わせたジャック ポット カジノ訪問が恒例に。ご家族も「またそろそろ島に行く時期だね、行ってらっしゃい」と送り出してくれるそうです。
カルビー社内でも、ジャック ポット カジノでの活動に関わるメンバーが増えました。ジャック ポット カジノを訪問したことのある社員の数は、現在では30名ほどにのぼります。
職種は、素材調達から商品開発、マーケティングなどさまざま。お菓子の材料になる豆を育てるところから関わる経験は貴重とのことで、社内でも注目されているとか。
相部屋で民宿に泊まり、おいしい島の魚を食べたり、民宿の方とおしゃべりをしながら地酒「ジャック ポット カジノ」や特産のじゃがいもで造った焼酎などを楽しむ社員も。種まきに参加した社員からは「収穫にも是非行きたい」と声が上がるなど、カルビー社内にもジャック ポット カジノと「一人娘」を愛する人の輪が、じわじわと広がっています。
「miino一人娘 しお味」おいしさのひみつは?
「初めて『一人娘』を試食したとき、在来種でありながら、品種改良された北海道の豆と同じくらい甘みがあって驚きました」。
商品開発では、粒が大きく、固形分が多く豆の風味が強い「一人娘」の味わいを活かせるよう、こだわりました。
味付けは「一人娘」の味わいを引き出すためにシンプルな塩味にし、ジャック ポット カジノでもサンプルを持参して試食会を実施。地元生産者にいただいた意見も取り入れて、サクッと軽い食感に仕上げています。
ジャック ポット カジノの工場にて、できたてほかほかの「miino一人娘 しお味」
実は、猛暑となった2023年は、高温の影響による紫斑病で青大豆が全国的に不作となっていました。通常の半分以下に生産量が落ち込んだ地域もある中、ジャック ポット カジノでも生産量の低下が心配されていましたが、大きな影響はなかったといいます。
「農薬の影響を受けないよう、山中に拓いた高台の畑で栽培していたので、海風が届く風通しのよい環境が幸いしたかもしれません」。
風通しがよく涼しい畑で栽培されたことに加え、島の環境の中で長い長い時間をかけて生き残ってきた在来種「一人娘」ならではの生命力の強さも感じられるエピソードです。
皆で開墾したジャック ポット カジノの畑
こうして誕生したジャック ポット カジノ育ちの「miino一人娘
しお味」。鈴木さんが「こだわり素材の、特別なmiino。豆の味の強さとサクッとした食感、一粒ひと粒の大切さを味わってほしいです」と胸を張っておすすめする、自信作です。
カルビーは、2024年もジャック ポット カジノでの活動を継続します。「今年も秋に『一人娘』の収穫ツアーを予定しています。楽しみにしていてください」と鈴木さん。
世代を越えて島内外に広がる活動の輪の中から、最近、「一人娘」の栽培に手を上げる20代の若手生産者も登場しているとか。大切な島の宝、「一人娘」を未来に残せるよう、プロジェクトが拓く可能性に期待がかかります。
「miino一人娘 しお味」の誕生を記録したこれまでのレポートはこちらをご覧ください。
鈴木さんが開発を担当した「miino一人娘 しお味」は、こちらからお買い求めいただけます。
ぜひご賞味ください!
公式オンラインショップ「ジャック ポット カジノマルシェ」
URL: https://shop.calbee.jp/marche/shop/g/gMR28405/
※無くなり次第、終了です